【7つの習慣体験記part3】自分の使命“個人のミッションステートメント”を作る方法--終わりを思い描くことから始める--
”人生において何を達成するのか”、”生きていく上で何を大切にしていくのか”を明確にすることで行動に一貫性が生まれ、日々の判断に迷いがなくなる。
このように人生における選択の基準となる指針を、7つの習慣では「個人のミッションステートメント」と呼んでいる。
第一の習慣では「主体的である」ことをあつかった。
第二の習慣では、主体的に“何を成すのか”を扱う。それが「個人のミッションステートメント」だ。
第二の習慣では「終わりを思い描く」つまり、自分が死んだときのことを想像することで、自分の本当に成すべきことが見えてくると説いている。
この記事では、実際に私が実践した方法を交えつつ、「個人のミッションステートメント」の作成方法を紹介する。
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自分が死んだとき、親しい人からどう思われたいか?
あなたは、彼らに自分がどのような人物だったのかを見てほしかったのか。どういう貢献や功績を憶えておいてほしいのか。その場に集まっている人たちの顔をよく見てもらいたい。彼らの人生に、あなたはどのような影響を及ぼしたかったのだろうか。
スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change . キングベアー出版. Kindle 版.
この時に感じたことが、自分にとってもっとも重要な価値観である。
人生が終わるときをありありと思い描き、意識することによって、あなたにとってもっとも重要な基準に反しない行動をとり、あなたの人生のビジョンを有意義なかたちで実現できるようになる。
スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change . キングベアー出版. Kindle 版.
ゴールを明確に意識して過ごさないと、日々の"やるべきこと"に流され、人生にとって重要なことをやれずに、時間が過ぎていってしまう。
自分にとって重要なことを知ったうえで、やるべきこと・やらなくてよいことを判断するための基準を定める必要がある。
個人のミッションステートメントを書く。
何を書くのかというと、
どのような人間になりたいのか(人格)、何をしたいのか(貢献、功績)、そしてそれらの土台となる価値観と原則を書く。
スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change . キングベアー出版. Kindle 版.
事細かに自分に対するルールを書くというよりは、どんな場面でも普遍的に適用される大方針、憲法のイメージ。
これをどのように活用するのか?
人生の重要な決断を下すときの基礎となる。変化の渦中にあっても、感情に流されずに日々の生活を営むよりどころとなる。それは、不変の強さを与えてくれるのだ。
スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change . キングベアー出版. Kindle 版.
この憲法に照らして、自分の時間、才能、労力を効果的に活用できているかどうかを判断することができるのだ。
スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change . キングベアー出版. Kindle 版.
ただ、いざ書こうと思うと難しい。何を書こうかと手が止まったり、あれもこれも書きたくなり、収集がつかなくなる。コヴィー氏も、
心から納得できるまでには、数週間、ことによれば数ヵ月かかるかもしれない。
私自身かなり苦労し、まだ100%納得がいっているわけではないが、私が書いた手順をを紹介する。
私のミッションステートメントの書き方
1.まず自分のコアとなる価値観を数個見つける
闇雲に書くととりとめがないなぁとおもったので、ベースとなる価値観を見つけようと考えた。
その際に、活用したのが、以前、別の記事で紹介した「やりたいことの見つけ方」。この本で洗い出して価値観をそのまま使った。
私のコアとなる価値観は以下の6つ。
- 楽しい・・・何より先立つのが楽しさ。
- 自由・・・束縛苦手。精神的にも肉体的にも自由であることが大事。
- 多様・・・いろんな意見や考え、いろんな考えがある方が面白い。
また、同じような人間の集まりは排他的で、息苦しい。 - 構造・・・物事に通底するメカニズムや普遍的な法則に大きな価値を感じる。
- 創造性・・・何かを生み出したいという欲求がある。
- 知性・・・すべての土台となると思っている。
2.コアの価値観を満たすための具体的な行動指針を書き出す
上の価値観を満たすためにはどんな行動をすればよいかを考えてそれをミッションステートメントとした。
”楽しい”を満たす行動指針
- 心から楽しめることに取り組み時間を確保する
- いやいややらない、やるべきことは楽しんで行う工夫をする。
- ネガティブな感情が湧いたら、ポジティブなアウトプットに生かす。
- 批判、不満、愚痴は口にしない。建設的に考える。
- 自分がどんな気分のときにも、他者へは楽しく接する。
”自由"を満たす行動指針
- 他人や世間の評価、社会的な評価で行動を決めない、自分の心で決める。
- 他人と比較しない。
- 心が自由であるか問いかける時間をつくる。
- 他者の自由を尊重する。
- 頑張る・努力を捨てる。冷静に必要なことを行う。
”多様”を満たす行動指針
- 様々な価値観、物の見方に触れる機会を日常に作る。
- 他者の価値観、考え方を尊重する。
- 新しいものに好奇心をもって調べる。
"構造"を満たす行動指針
- 自分の価値観を満たし、維持する仕組みを日常の様々な場面で作る。
- 良いものが恒常的に維持できるよう、仕組み化するよう工夫する。
"創造性"を満たす行動指針
- アウトプットする時間を日常的につくる。
"知性"を満たす行動指針
- 日常的に新しい知識を収集する。
- 情報を鵜呑みにしない。自分で調べる。自分で考える。
- 部屋と頭は常にきれいに片づけておく
- 物事にあたる際には、目的と必要なことを鮮明にする。
一旦、以上で私のミッションステートメントは完成!
最後に
ミッションステートメントは書き終えて終わりということではないとのこと。
ミッション・ステートメントを書く、あるいは見直すプロセスの中で、あなたは自分にとっての優先事項を深く、丹念に考え、自分の行動を自分の信念に照らし合わせることになる。それをするに従って、あなたの周りの人たちは、もはや自分の身に起こることに影響されない主体的な人間になっていくあなたを感じとるだろう。あなたは、自分がしようと思うことに熱意を持って取り組める使命感を得るのである。
スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change . キングベアー出版. Kindle 版.
なので、上で書いた私のミッションステートメントの定期的に修正すると思う。
次回は、いよいよ私的成功の習慣の最後、第三の習慣「最優先事項を優先する」について。