天竺めざして、引きこもる。

いまより知的で気楽に生きるために役立つ本を紹介します。

哲学・思想

リアルに興味がもてない。ならば気軽に付き合えばよい。 -弱いつながり 検索ワードを探す旅(東浩紀)-

本書はネットを有効に活用するための、リアルと関わる方法を提案する。 ネットの批判や、リアル回帰への言説はよく見られるが、 ネットにコアにかかわっている人間ほどリアルとの距離が遠くなりがちで、リアルとの関わりを提示されると心理的に圧迫感を感じ…

これでダメなら諦めよう -史上最強の哲学入門(飲茶)-

本書の見どころ ・哲学初学者にとって圧倒的に分かりやすく、コミカルな記述で読みやすい。 ・特定の哲学者に偏らず、広く知れる。 ・内容がペラくない。思想が生まれた背景や、前時代の思想とのつながりがきちんと説明されていて物語性がある。

謎設定『まんがでわかる 新渡戸稲造「武士道」―――剣は心なり』

まんがでわかる 新渡戸稲造「武士道」―――剣は心なり(Business Comic Series) Business ComicSeries 作者:岬龍一郎 あさ出版 Amazon 気分転換に気換に気楽に読めるものはないかと、Amazon prime readingをあさっていたら目についた本。 「まんがでわかる系っ…

変化に対応できる組織!その6つの原則とは ? −−『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』を読んで考えたこと②−−

コロナ禍で「変化」への対応力の重要性を強く意識するようになった。 昔から「変化のスピードが速くなっている中で、云々~~」と言われつづけてきたが、ここまで実感をもって生活の急激な変化を肌身に感じたことはなかった。 この変化にうまく対応できたも…

なぜ「空気」を読むのか(2)-「空気」の研究(山本七平)-

「空気」の研究 (文春文庫) 作者:山本 七平 文藝春秋 Amazon 前回は、本書第1章の『「空気」の研究』の内容に沿って、人々を拘束する「空気」が生成される原理を紹介した。 そして、空気の支配を打破するために、かつては「水を差す」という方法がとられて来…

なぜ「空気」を読むのか(1)-「空気」の研究(山本七平)-

「空気」の研究 (文春文庫) 作者:山本 七平 文藝春秋 Amazon 組織は一体何に支配されているか? 組織を支配するのは、制度的な権力者、またはカリスマやインフルエンサーだと思っていた。 ところが、ここ数年日本史を学び、なんとなくそう単純なものではない…

嫌な会社を改造するには? −− 『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』を読んで考えたこと①−−

「まったく、ウチの会社は!」 働いていると、多くの人が感じることと思う。 「でも、自分ではどうしようもないし我慢するしかないか・・・、でもやっぱりなんかモヤモヤする・・・」 この感じが、これから数十年続くと思うと、なかなかしんどい。 『失敗の…