天竺めざして、引きこもる。

いまより知的で気楽に生きるために役立つ本を紹介します。

【一言でいうと?シリーズ】『世界一やさしい「 やりたいこと」の見つけ方人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』

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「やりたいことをやりなさい!」といわれてもねぇ・・・。

 

やりたいことが簡単に見つかれば苦労しないわけでして、現状への不満は100も200もあるのだが、いざ「何がしたいか?」と問われると、なかなか答えられない。

 

私も、やりたいことさがしにつまずき、そして疲れていた。

 

だが、この本により、私は仕事の中で何を目標にすべきか明確にすることができ、

またこの、ブログをはじめるきっかけにもなった。

 

この本では、「大事なこと」、「得意なこと」、「好きなこと」を自分が発見していくための質問が順番に用意されている。

きっと、誰もが自分の思いを明確にし、言葉にできるようになる。

 

だだし、その際に意識すべきことが一つある。

 

 

 「タブーを置かないこと。」

 

自分の好きなことを見つめていくと、「こんなことお金にならない」とか「こんな考え方は恥ずかしい、いや悪だ」とか「いままでの自分のキャリアが無駄になる」とか、意識的・無意識的に制約をかけてしまい、本当の自分の気持ちに蓋をしてしまいがち。こうすると、自分の本心がみえてこない。

 

私は小学生のころから1980年代の文化・メディアが好きで、ときどきYouTubeで80年代のテレビCM集をむさぼるように見ることがある。

 

こんなの何の役にも立たないし、趣味として人に説明するのも難儀で、もっと生産性があって、ほかの人と共有できるような趣味が欲しいと思っていた。

 

しかし改めて、なぜ80年代に興味があるのか考えてみると、他者の思想・バックグラウンドを理解したい、という価値観が根っこにあることが分かった。

 

というのは、80年代は私の両親が若い頃なのである。自分にとって一番の味方であり敵である両親の若い頃はどんな社会であり、そこでどのように影響を受けたのかを知りたい。

 

それが80年代に興味をもつ入り口だった。他者を理解したい、という価値観は仕事に限らず、人生全体で重要な視点であるし、今後の行動・生き方・仕事を選択するうえで重要な判断軸になると思う。

 

要は、不都合な自分に蓋をせず、いちど素っ裸になったうえで、その奥にある自分の原点を丹念に探っていくのが重要であると感じた。

 

そうすると、過去のなにげない選択が、実は共通した価値観に沿って行われていたことに気づき、自分の軸を見つけることが出来ると思う。