天竺めざして、引きこもる。

いまより知的で気楽に生きるために役立つ本を紹介します。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

リアルに興味がもてない。ならば気軽に付き合えばよい。 -弱いつながり 検索ワードを探す旅(東浩紀)-

本書はネットを有効に活用するための、リアルと関わる方法を提案する。 ネットの批判や、リアル回帰への言説はよく見られるが、 ネットにコアにかかわっている人間ほどリアルとの距離が遠くなりがちで、リアルとの関わりを提示されると心理的に圧迫感を感じ…

中国の何がヤバいのか? -独裁の中国現代史 毛沢東から習近平(楊海英)-

本書は、中国共産党の独裁体制がどのように形成されてきたのかという歴史を描く。著者は内モンゴル自治区出身で現在は静岡大学の教授をされている楊海英氏である。 本書を読む前から、中国についてはちょっと独裁的でなんとなくヤバそうな国という印象をもっ…

これでダメなら諦めよう -史上最強の哲学入門(飲茶)-

本書の見どころ ・哲学初学者にとって圧倒的に分かりやすく、コミカルな記述で読みやすい。 ・特定の哲学者に偏らず、広く知れる。 ・内容がペラくない。思想が生まれた背景や、前時代の思想とのつながりがきちんと説明されていて物語性がある。