天竺めざして、引きこもる。

いまより知的で気楽に生きるために役立つ本を紹介します。

「自己」というしがらみを捨てる --「悟り」は開けない--

確固たる「自己」がないという劣等感

私は自己のことを話すのが苦手だ。自分のこと(興味・関心 etc)をうまく説明できないのだ。自分は他者に説明するような中身のない薄っぺらな人間なんだ、と劣等感をずっと、ずっと抱いてきた。

そんな私に、この本は刺さった。

※ちなみに著者の南直哉さんは、みなみじきさいと読むそうだ。私はずっとみなみなおやだと思っていた。

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幸せになるための対人関係の築き方 - 嫌われる勇気(岸見一郎、古賀史健)-

「嫌われる勇気」は幸せになる方法の解説書

本書の非常にキャッチーなタイトルからは、「他者の批判を恐れず、自己主張をするにはどうすればよいか」という、いわゆる鈍感力について語られた本を想像する。

ところが、本書はそのような"攻撃的"な内容ではなく、他者も自分もともに幸せになるためにはどうすればよいかについて解説している。

もっというと、幸せになるための理想的な対人関係の築き方について説明している本なのである。

では、なぜ「嫌われる勇気」というタイトルなのか?

それは、他者と理想的な関係を築く過程で、他者に嫌われることを恐れない姿勢が必要になるからである。

なので、本書の目的は嫌われる勇気の獲得ではなく、その先にある幸せを獲得することなのである。

ただ本書の形式が対話形式であるためか、一読しただけだと幸せに至るまでのプロセスが把握しづらいと感じた。

そこで本記事では、本書を読む際の補助線となるべく、本書の内容について私個人の解釈をまとめてみる。

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心穏やかに過ごそう!-『気楽なさとり方』( 宝彩 有菜)-

気楽なさとり方

 

日常のちょっとした心のザワザワから解放されたい

悩みというには大げさだけど、日常の心が乱れで生きづらさを感じることがある。

◆日常の心の乱れ◆
  • 初対面の人と会わなければならない時
  • 仕事で発表をしなければならない時
  • 面識の浅い奴にイジられた時
  • 三人で並んで歩くと必ず私が半歩後ろのポジションになる時
  • マッチングアプリで出会った子に開口一番「あ、わたし出会い目的でやってないんで」と言われた時。。。

誰かに相談するようなほどのことでもないけれど、自分の中では無視できないこと。

これらのことに心を踊らされずに過ごせたら、もっと人生が軽やかになるのになと思っていた。

 

今回紹介する、「気楽なさとり方」を読んだことで解決の糸口が見えてきた。 

 

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「変わらなきゃ」を手放す---「内向型を強みにする」---

内向型を強みにする

内向型を強みにする

  • パンローリング株式会社
Amazon

 

私は典型的な内向型人間だと思う。物心ついたときから人見知りで、他人が家に来た時には部屋の奥に隠れ、身内である親戚の集まりでもいつも居心地が悪い思いをしていた。自分の名前を口にすることさえ嫌いだった。
ずっとそんな自分を変えたいと思っていたし、自己啓発本も読む漁ったが手ごたえは得られなかった。

この本は、私を「変わらなきゃ」という執着から解放してくれた

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