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”なんでそうなるの?”への答えが見つかる? | お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」| 大村 大次郎

お金の流れでわかる世界の歴史 本 解説 感想 書評

歴史の本を読んでいると、

”なぜ、その国がそんなに力を持てたのか?”、”その事件が発生した必然性は何なのか?”といった、

 なんでそうなるの??

と、今一つ腑に落ちないことが多い。

 

とどのつまり、そうなったのが事実なのだから仕方がないのだが、ほかの可能性が捨て去られるような必然性があったんじゃないのか、どうしても気になってしまう。

 

経済の視点で歴史を眺めると、一定の答えが得られるのではないかと思い、

「 お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」(大村 大次郎)」を読んでみた。

目次の紹介

この本の目次は以下のようになっている。興味があるトピックがあるか参考に。

◆お金の流れでわかる世界の歴史の目次◆
      序  「お金の流れ」で読み解くと、「世界史の見え方」はガラリと変わる!
      第2章 ユダヤと中国――太古から“金融”に強い人々
      第3章 モンゴルとイスラムが「お金の流れ」を変えた!
      第4章 そして世界は、スペインとポルトガルのものになった
      第6章 無敵のナポレオンは“金融戦争”で敗れた
      第7章 「イギリス紳士」の「悪徳商売」
      第9章 明治日本の“奇跡の経済成長”を追う!

 

感想 ー経済に明るくなくてもわかりやすいー

非常にライトな本なので、厳密な議論はされていない。あくまで、「お金の観点でこんな解釈もできる」という程度だと思う。

 

逆にいうと、私のような経済について知識ゼロの人間にとっては読みやすく、なるほどと思うような点が多かった。

 

特に、第11章の第二次世界大戦についての章で語られる、

  • ナチスドイツが領土拡大のドイツなりの言い分
  • アメリカが参戦を決めた経済的背景
  • 日本が満州および東南アジアへ侵攻に活路を見出した経済的背景

について、知らない視点が多く興奮しながら読めた。

 

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